竹田先生曰く、力を入れる目標がいくつもある場合、優先順位をつけ、大事なものや、1位になりやすいものから先に解決するのが正しいやり方になる。1位ができたら、それを守りながら、その経験を活かして、次の目標へ進む。これを個別目標達成主義と呼び、目標は早く実現する。しかし、油断するといくつかの目標を同時並行的に解決しようとしがちだ。限りある経営力でいくつもの目標に手を出すと、推進力が分散しどれもダメになり、会社が危機にもなる。戦略研究不足、欲深、決断力がない優柔不断な人がこうしがちだ。
■商売も小選挙区制
小選挙区で当選するのは1人で1位だけ。どれだけ票をとっても1票でも少なければ落選となる。もし、県内すべての地区で当選者と同じくらいの票を集めていても、1票ずつ負けたらどうなるか?県内すべてで当選者ゼロとなる。商売でも、新築の家を建てたい人が、発注するのは1社だけだ。商売人は1位になる以外に仕事はない。それであれこれ手をだすとどれも1位になれずに全て失注してしまう。確実に一つずつ目標を達成するために全力を出すことが大切だ。