竹田先生曰く、商品の導入期や成長1期あたりの商品の競争力は、加工技術のウェイトが高くなる。しかし、商品生産量が増え、製造技術の知識が蓄積されていくと、基本的な技術のレベルは横に広がり、同業者間の差は少なくなって、技術それ自体は競争力を失ってしまうため、大衆相手の商品は、品質の差だけで長い期間優位を保つことは難しい。これに対し、高度が技術が必要だったり、特殊用途の商品は、用途目的が根本的に異なるので、技術力が差別化の決め手となる。
■現状維持は衰退
同じことを同じスピードでこなす作業は、価格が下落します。周りが追い付いてくるからです。よってえ、同じ仕事でも技術をあげたり処理速度を上げたり、または他人を使えるようにならない限り、社会でも会社でも評価はされません。現状維持は衰退です。成長してやっと現状維持くらいです。しかし、技術にはイノベーションがあり、商品や市場自体が消滅することがあります。駅の改札の切符切りの仕事は無くなりました。写真素材がたくさん入ったCDの販売もなくなりました。差別化だけでおさまらない消滅リスクも考えて新しいことへの挑戦は続けたいですね。