竹田先生曰く、1社に対する売り上げは何パーセントぐらいに抑えておけば安全なのか。一つ目の判断基準は損益余裕率だ。その値合が15パ0せ円とだとすると売り上げが15パーセント落ちれば経常利益はゼロになる。つまり1社依存度を15パーセント以下に抑えておけばすぐに赤字になることはない。しかし取引が切れるのは1社だけとは限らないその半分で考えるべきだ。二つ目の判断基準は不良債権だ。代金回収が現金か一流手形で回収できるときは1社依存度は10パーセントでも構わないが4ヶ月手形で倒産の心配がある時は、最大依存度は4パーセント以下に抑えるべきだ。
■優良企業から長期安定して量産の仕事を受けている会社は、利益も出て新規開拓をする必要もなく、現状をいかに回していくかのみを考える下請け企業になる。新規開拓しても今より良い条件の取引が上手く発生することもないので、わざわざ苦行の新規開拓をする気持ちもなくなる。新しいことに挑戦することもなく、数年~10数年に一度起きる経済的なショックの時には打つ手がなくなる。ぬるま湯に入っていると、なかなか出たくない。