竹田先生曰く、従業員のレベルが、社長のレベルよりも一定以上高くなった人は会社を辞めていく。一方、実力が低い従業員は、社長からいつも「仕事ができない従業員だ」と批判されるので、この人もまた、会社をやめることになる。結局、業歴が一定年数以上になった会社では、従業員の戦術上の実力は、すなわち社長の戦略上の実力と同じレベルになる。社長の実力がどのレベルにあるかは、従業員一人当たりの年間純利益を出してみればわかる。
■従業員教育の前に社長教育を徹底したほうがいい。従業員はパターン化された業務を行う戦術力で効率的に仕事をするが、社長はパターン化されていない業務を行う戦略力で効果的な仕事を生み出さなくてはならない。戦略が間違えたまま、従業員が効率的に働いても利益がでない仕事を多くこなすだけになる。利益がでない仕事をしている従業員に文句を言いたくなるが、すなわちそんな仕事しか生み出せていない社長の戦略レベルの低さにちょうどあった結果がでてるだけだ。従業員教育の前に、社長のレベルアップをしないといけない。