竹田先生いわく、重点地域を決める条件の最後は、強い所をより強くすることだ。強者は弱い所を強くする底上げ対策をするが、弱者は弱い所を切り捨て、強い所をより強くしなければならない。ところが、弱者の社長の中には、強者のやり方をマネして、弱い所を強くしようとする人がいる。強い地域とは市場占有率をもとにして考えなければならないが、市場占有率と社内占有率を混同して考えている人がいる。これでは良い結果はでない。(注:社内占有率とは、売り上げ構成比の事)
■戦国ゲームでも、他に攻め入っている時に本国を攻撃されてすべてを失うのは初歩的なミスです。しかし、現実の経営でそのようなこともやりがちです。自社の強い地域をほどほどに、すぐに他の地域へ戦線を伸ばしてしまう。社長があちこちに行っているだけで危ないのに、強い敵が攻めてきたらあっというまにすべてを失います。まずは強い地域を鉄壁にすることが大切です。