弱者は広域戦や遠距離戦を避けて狭域戦を実行せよ(地域戦略)

地域

竹田先生曰く、能力以上に販売地域を広げると、至るところで競争に負け、強い会社にすることはできない。地域の最大範囲はどの程度にするかは、特に慎重に決めるべきだ。営業所や支店をあちこちに作ったり、営業範囲を拡大したりすると、表面的には積極的に経営しているようにみえるが、販売係の数が少なくて、どの地域も負け組となっていれば、何の意味もない。網は広い方がいいと信じ込んでいる人もいるが、破れた網を広げても仕方がない。

■狭い地域で有名企業になる

石川と富山には8番ラーメンというチェーン店があるが、横浜では聞いたことも見たこともなかった。しかし富山では至る所に看板を見かけ、ラーメンと言えば8番ラーメンが思い浮かぶ。しかもソウルフードと呼ぶ人もいる。狭い地域だけでは、全国区の有名チェーン店も勝てないようにしている。同じように、狭い地域で有名な不動産会社などもあるように、多くの業種で狭域戦、狭い地域に置いては大企業の薄い戦力にも勝てる、という状況を作り出す会社は多い。