竹田先生曰く、社長自身のお客に対する考え方や経営に対する価値観、そして、従業員に対する仕事の指示の出し方などが企業文化の基礎を作ることになる。だいぶ前にCIが流行した。お客に対して自社の独自性のあるイメージを与えようと言うものだ。しかし、実際にやったことは会社の看板を塗り替えたり、封筒や名刺をはじめとして会社案内などの印刷物をかっこよく作り替えることだけだった。
■DXが流行ってますが、「電話したほうが早い」と社長が率先していれば、部下も同じように行動します。チャットを活用した非同期コミュニケーションの仕組みがあっても、リアルタイムで返事が来るわけではないのでイライラするのでしょう。特に小さな会社の場合には、意思決定が社長しかできず、ずっと電話が鳴りっぱなしのケースもあります。本来の社長の仕事である戦略の研究や自社にあった目標の決定などに時間がとれず、今月来月の仕事をどう進めるかという現場だけで毎日が終わります。すべて社長の考えが反映された結果です。