竹田先生曰く、経営をしているとあの会社はこのような会社だとか、あの店はこのような店だと周囲からある程度の評価を受ける。これは社長や従業員が過去に行った人的行為の累積量で決まる。企業が外部と接触する第一の相手はお客だ。従業員一人一人がお客に対してどのような態度で接してきたか、またお客が思っている以上の親切やサービスをどのくらい実行してきたか、これらの一つ一つの行動結果がお客の評判として累積する。
■なぜ累積なのか?それは1回だけなら、嘘をつきやすいからだ。逆に過去にさかのぼって一貫した行動を見ていれば、それが信用に繋がる。わかりやすく言えば、会社の社長が個人ブログを何年も継続している場合、それを読めば人となりはだいたい分かる。なぜなら、ずっとブログで嘘を書き続けるのは大変だからだ。1回よりも嘘をつくハードルやコストが高すぎる。詐欺を行いたい人は、その場で契約させようとしたりする。もちろん、超高額な詐欺をグループで働く場合には、長期間に分わたりターゲットを信用させるための偽装工作を行っていくが、我々の様な弱者相手にそのような手間をかける人は少ない。基本的には相手の累積した行動量を見て判断すればいいことになる。逆に、自分もそのような行動をお客に対して取っているか?都合の良い時だけ、お金になりそうなときだけの行動になっていないか?私たちが、政治家にたいして「選挙の時だけ、良さげなことを言ってる」と思うように、お客に対しても「金が儲かりそうな時だけ、顔を出す」と思われていないか。