お客、仕入先との約束は必ず守る(顧客戦略)

顧客戦略

お客から初めて仕事を頼まれた場合、引き受けた後で想像以上に手間がかかり、約束した料金では赤字になってしまう、という場合も出てくる。こういった場合でも、特別に無理なものは別にしても、約束は損得抜きにして実行しなければならない。仕入れ先に対して、不親切で誠意のないことをしてもいけない。人はそれほど器用ではないので、やがてお客に対しても、同じような行動をとるようになる。(竹田先生曰く)

■OEMといえば、お客の名前で販売するが中身を作る事業のことです。自社で小売り機能をもたず、製造に特化します。小売り会社はそのようなOEMメーカーに製造を依頼します。OEMメーカーは最初は小ロットでもどうにか製造させてもらって納品すれば売り上げになります。しかし、アマゾンでOEMメーカーが自社商品を販売して幸運なことにヒットした場合、突然OEM事業より利幅が大きく儲かるので、これまでOEMとして納品してきたお客様に「自社で売れるようになって利幅も取れるので忙しい。もし製造してほしいならこれまでの4倍の量を発注せよ」という姿勢をとる会社も現れます。お客よりも自社利益を優先して、どんどんとこれまでのお客に不便をかけることになります。万が一アマゾンで売れなくなった場合にも、不義理をしたお客はもどってこず、「OEMといってるが実際には自社商品を売って信用ならない会社」という評判がつくことになります。